3Kの職業について

看護師の仕事は女性の仕事の中でも「きつい、汚い、危険」の3Kであるといわれてきました。きついということに関しては夜勤のあるシフト制で働くことと、時間外労働が多い点があげられます。しかし、仕事のきつさが看護師の離職率の高さにも影響を与えるので、昔に比べると働く環境も随分見直しがされました。そして、現在では看護人員を増やし一人にかかる仕事の負担を減らすことで、その分時間外勤務をすることなく定時で帰宅させることを推奨する病院も多いです。また育児中の看護師に対しては、短時間勤務を導入している病院もあります。それらを見ると、以前に比べると働く環境は随分改善されたといえます。
次に汚いという点ですが、看護師はおむつ交換や入浴介助などを行わなければいけないことがあります。汚物を触ることで感染を広げる可能性もあるため、これらのケアの時にはおむつ専用のごみ箱を持って回る、手袋やマスク、エプロンを必ず装着するなど環境汚染や看護師への感染予防が徹底的に取り組まれた結果、改善されています。これにより以前よりも短時間で清潔に処置が行えるようになってきているのです。
最後に危険の理由は針刺しでの感染が当たりますが、これも病院全体が針刺し事故予防に対して感染対策をとり、針刺し防止のための注射針の導入など力を入れてきました。また医療廃棄物の分別や看護師の針刺しなどの意識も高まり、以前より危険度は下がりました。これは病院全体で感染予防に取り組んだ結果といえるでしょう。