仕事として忌避されるものとは

仕事をする目的の一つは、お金を労働の対価として手に入れることです。そのためには社会で必要とされていることをしなければならず、多かれ少なかれ自分のやりたくない面をもつ仕事をしなければならないことは受け入れる必要があります。本当にやりたい仕事についているという人であっても、仕事全体を見渡せばやりたくないことの1つや2つは見つけられてしまうものでしょう。そういう面があるからこそ人は皆、違う職業を選んで働いていくという現実があります。
しかし、職業にも人気の高低はあるものであり、3Kと言われるようになった職業に好んで就職する人はあまり多くはありません。きつい、危険、汚いといった誰もが好まない条件が揃っている職業をあえて選ぶ人がいないというのは至極当然かもしれません。ところが、現実としてそういった職業が好まれないのは実際に自分で働いてみて3Kだと思ったわけではなく、そういった情報が広まっているために忌避してしまっている状況があります。マスコミによって取り上げられたり、インターネット上の口コミで活発に議論されたりしたことによって3Kであると認識されてしまうと、担い手が少なくなる職業と一転してしまうのです。実際にはほとんどの職業が見方によってはきついといえる部分があり、危険や汚さを多かれ少なかれ伴うものです。場合によっては既にレッテルが貼られている職業よりも状況が悪い場合すらあります。しかし、大衆によって評価が決められてしまっている影響で、忌避されるか否かが決まってしまっていることが多いのです。