女性の現実感覚はどうなのか

失われた二十年と言われ、長引く不況に苦しむ日本という国には、かつて女性が抱く男性観も羽振りの良かった時代とはかなり様変わりしてきました。かつて3高と言われた、高収入、高学歴、高身長といった指標は今ではそれほど重視されず不安定な時代にあって、とにかく心と身体の安定感を求める傾向が強くなっているのです。すなわち、現代における3Kとは、価値観が一緒、金銭感覚があう、雇用が安定しているの3つであり、かつての自慢できるような男性ではなく、一緒にいて落ち着ける男性が好まれるようになってきています。
現在では理想を追い求める女性は少なくなり、より現実感覚に優れた女性が多くなっているのです。こうした現実的な女性の理想的な男性像として、3高に対して3低というのが言われたこともありました。3低とは、低姿勢、低依存、低リスクのことです。低姿勢とは誰に対しても腰が低くて優しいということであり、低依存とは家事や育児などで女性に依存することなく自立しているということ、そして低リスクとはリストラの危険が少なく仕事が安定しているということです。これは3Kとも似ている指標であり、いずれにしても現代においてはより現実的な男性像を抱いている女性が多くなっているということなのです。かつては玉の輿に乗るということを目標とする女性も多かったのですが、女性の社会進出が進んだことによってより現実感覚を持った女性が増えているのでしょう。